引越しの挨拶はどこまで必要?押さえておきたいマナーとは

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引越しをする場合はご近所や身近な人への挨拶を忘れないようにしましょう。人づきあいが苦手だから、引越しの挨拶なんて面倒だという人もいるかもしれません。しかし、トラブルのない生活をしていくためには、ご近所の人とは顔見知りになっておくことも大事です。昔ながらの深いご近所づきあいをするつもりはないとしても、あらかじめ隣近所に対して最低限の気配りをしておくことで生活しやすくなるのです。そこで、今回は引越しに伴う挨拶の仕方についてご紹介します。

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引越しの挨拶はどこまでするのが普通?

引越しの挨拶はしておいた方がよいとはわかっていても、どこまでの範囲の人に挨拶をすればよいのかがわからないという声がよく聞かれます。また、ご近所というのがどこまでを指すのかがわからないという意見もあります。それなら、自分の周りのどこまでの範囲の人が黙って引越していった時、あるいは引越してきた時に困るのかを思い浮かべてみましょう。例えば、回覧板を回していた相手が突然いなくなったら困りますし、見ず知らずの人が突然隣りで暮らし始めたら気になります。したがって、つきあいの深さに関わらず、声をかけておいた方がよいと感じる範囲の相手には挨拶をしておいた方が賢明です。それから、引越しで荷物を運び出したり入れたりする際にトラックが道をふさいだり、階段を上り下りする音で迷惑をかける相手がいる場合があります。その場合も、ふだんのつきあいは別として挨拶はしておいた方がよいです。引越しの挨拶をする範囲は一戸建てか集合住宅かといった建物の条件によっても異なってきます。いずれにしても、引越し前と引越し後の両方で挨拶をする必要があるのです。挨拶をする相手は、手土産を持参して直接訪問して挨拶をしなければならない相手と、挨拶状を送って済ませられる相手に分かれるので、引越し前にリストアップしておきます。挨拶状は前もって作成して、引越し前日までに投函しておくとスムーズに新生活を始められます。ただ、引越し後に送っても問題ありません。引越し後1ヵ月以内には相手先に届くように送るのがマナーですが、時期によっては暑中見舞いや年賀状と兼ねることもできます。挨拶状は印刷にかかる時間も見込んで早めに手配するようにしましょう。引越業者の中には挨拶状印刷の手配をしてくれるところもあるので、引越しの依頼と同時に申し込んでおくのも良い方法です。

お世話になった人へのご挨拶

今までお世話になった人にも忘れずに引越しの挨拶をしておきましょう。自治会の役員の場合は全員に挨拶をする必要はなく、直接お世話になっていた班長クラスの人に挨拶をしておけばよいのです。しかし、地域差もありますから、まずは班長さんに引越すことを告げて、そのときに会長にも挨拶をしておいた方がよいと言われればしておきましょう。子どもがいる家庭では、子どもが学校や習い事で直接指導をしてもらっている先生には必ず、そして子どもどうしのつきあいがあった相手にも挨拶をしておきます。格式ばった挨拶をする必要はありませんが、黙って引越すことだけは避けた方がよいです。 ご近所に引越しをすることを告げる時期ですが、遅くとも前日までに済ませておくのがマナーです。引越し当日は荷物を運び出すために人が出入りすることになり、トラックを止めて作業することで迷惑がかかることが予想されます。前もって迷惑をかけるかもしれないと告げておくことで、トラブルも避けられるのです。 子どもがいる家庭では転校の手続きを取ることも必要です。引越すことを決めた時に先生に伝えておくことによって、手続きについても相談に乗ってもらえます。

大家さんや管理人さんへの挨拶は必要か?

引越し先だけでなく引越す前の家の大家さんや管理人さんにもきちんと挨拶してから引越すようにしましょう。引越し先では挨拶をするという人も、引越す前には挨拶をしないで出ていってしまうことが少なくありません。これからは、お世話になることがないのだから別に挨拶はしなくてもよいだろうと考える人もいます。しかし、これまでお世話になったことに対するお礼をしてから引越すのがマナーです。「立つ鳥跡を濁さず」ということわざもあります。特別お世話になったことはないと考える場合でも、立ち去るときに嫌な思いを残さないようにしましょう。大家さんや管理人さんへの挨拶は、荷物を運び出した後にカギを返却するときがベストです。1,000円程度の菓子折りを手渡してお礼を言い、転居先を知らせておくようにすれば、何かあった場合に知らせてもらえます。大家さんや管理人さんが同じ建物に住んでいる場合は、早い時期に挨拶をしておくことによって引越し当日のトラックの置き場所などについても相談に乗ってもらえるのです。 一方、引越し先の大家さんへの挨拶は、引越し前に電話を入れておくことが賢明です。引越し当日には荷物の運び入れなどで迷惑をかける可能性があります。しかし、事前に簡単な挨拶を済ませておけば、周りにも声をかけておいてもらえるため、トラブルを防げるのです。電話をかけた段階で、個別の挨拶は不要だと言われた場合には、引越し後に改めて挨拶しに行く必要はありません。また、間に管理会社が入っている場合は、引越し前も引越し後も直接大家さんへの挨拶が不要の場合もあります。管理会社を通して契約している場合には、大家さんへの挨拶が必要なのか不要なのか、引越しの連絡を入れる時に確認しておく方がよいです。

単身者の引越しに挨拶は必要か

単身者の場合でも引越しの挨拶をしておいた方がよいのですが、ご近所への挨拶に関しては必ずした方がよいとはいえない場合があります。例えば、女性の一人暮らしの場合、最近では防犯上の理由で引越しの挨拶を省く傾向があります。ご近所との関わりを考える以前に、身の安全を考えなければならないからです。親しい人に対して引越しをしたことを挨拶状などで知らせるのはよいのですが、引越し先の隣近所への「自分は一人暮らしです」というアピールにつながるのは防犯上問題があります。したがって、出入り口やエレベーター内で出会った時に、軽く挨拶をするくらいにとどめておくのが最近の傾向です。それでも、同じ建物内に住んでいる大家さんや管理人さんにだけはきちんと挨拶をするようにしましょう。挨拶以外にも、女性の一人暮らしであることがわからないようにする工夫は必要です。例えば、下着は部屋の中に干したり、表札はフルネームではなく名字だけ書いたりすることも防犯につながります。 単身者の場合には、逆に引越しの挨拶をしておいた方がよい場合もあります。ゴミ出し後の掃除などの当番が自分に回ってきた時に、近所の人の協力が得られる場合があるかもしれません。また、社宅など周囲に同僚や上司が住んでいる場所への引越しは、挨拶をしておくことが重要です。できるだけ早い時期に引越しの挨拶をするようにしましょう。留守が多いなど引越し先の人になかなか挨拶ができない時は、タオルなどの品物と簡単な手紙を入れておくか、大家さんや管理人さんを通して渡してもらうことで挨拶に代えることもできます。

家族での引越しの場合の挨拶

家族で引越しをする場合は、単身者以上に引越しの挨拶が重要になります。単身の場合よりも誰かが家にいることが多く、ご近所と接する機会も多くなるため、なるべくご近所との関係を良好に保っておいた方が生活しやすいからです。また、家族で引越しをした人は単身で引越しをした人よりも引越し後の挨拶をしている割合が多く、挨拶をしなかった時に悪い印象をもたれやすいという可能性もあります。ですから、引越しの挨拶はできるかぎりしておくようにしましょう。挨拶をする範囲ですが、集合住宅であれば両隣と上下の家、一戸建てであれば、向こう三軒両隣に加え、家の裏側に当たる三軒にも挨拶に行っておいた方が賢明です。ご近所トラブルになりやすいのは車や生活音などであることが多いため、顔を合わせやすい側だけというわけにはいきません。自治会に加入するのであれば、自治会長さんへの挨拶も忘れずにしておきます。きちんと挨拶をしておくことで、ゴミの収集のことや地域独特の決まり事などについて教えてもらえるうえに、わからないことを質問しやすくなるからです。 子どもがいる家庭の場合には、学校関係やPTA関係への挨拶も必要になることがあります。地域によっては集団登校やそれに伴う当番が決まっている場合があります。したがって、早く子どもが地域に溶け込めるようにするためにも親が率先して関係を築いておかなければならないので必要なのです。学校関係やPTA関係の人への挨拶の必要性は地域によっても異なります。そのため、どこまでの人に対して挨拶が必要なのかは同じ建物に大家さんがいる場合は大家さんに、そうでない場合には自治会長さんに尋ねてみるとよいでしょう。

挨拶に最適な時間や相手先が留守の場合は?

引越し先での挨拶も、できるだけ引越し前日までにしておきましょう。前もって引越し予定日を告げて、当日は迷惑をかけるかもしれないことを事前にわびておきます。そうすれば、引越し当日にトラックが道をふさいだり、荷物の運び込みなどで階段やエレベーターを使用したりしても多少大目に見てもらえるのです。特に、小さな子どもがいる場合は早めに挨拶をしておいた方が賢明です。新居に着いた途端はしゃぎだすことも多く、騒音トラブルになるケースもあります。したがって、前もって挨拶をしておくことで、トラブルを避けられるのです。しかし、遠方からの引越しなどで前もって挨拶することが難しい場合は、引越しの当日に行うようにして、できるだけ早く済ませるようにしましょう。挨拶に適した時間帯については、平日の午前10時から午後6時とよくいわれますが、最近では仕事をもつ人が多く、その時間帯では会えないことも少なくありません。午後7時台に挨拶に回った方が会える確率が高くなります。その時には夫婦で回るか、あるいは子どもを一緒に連れて回るのがよいです。 しかし、生活時間帯が合わずに、何回訪ねて行っても挨拶ができない家があるかもしれません。そのような場合は、簡単な挨拶状を郵便受けに入れておけば挨拶代わりにすることもできるのです。挨拶状には次のことを忘れずに書きます。 ・「初めまして」などの挨拶。 ・いつどこに引越してきた誰なのかがわかる言葉。例えば「〇月×日、××号室に引越してきた〇〇です」など。 ・引越し当日には騒がしくて迷惑をかけたことをわびる内容。 ・これからのご近所づきあいを頼む内容。例えば「これからお世話になります。よろしくお願いします。」など。 手土産を持参した時には、その旨も挨拶状に書いておきます。手土産は郵便受けに、入らないときは袋に入れてドアノブなどに掛けておきますが、この場合の手土産はタオルや洗剤などにして、食べ物は避けるようにしましょう。

引越しの挨拶に手土産は必要?

引越しの挨拶には手土産を持って行くのが一般的です。ただし、相手に気を遣わせるような高級な物である必要はありません。500~1,000円程度の粗品を用意します。通称「消え物」と呼ばれる「使ったらなくなるもの」「食べたらなくなるもの」が選ばれるケースが多く、もっとも多い手土産はお菓子で、その次が洗剤類です。タオルは消え物ではありませんが、どの家庭でも使う頻度が多いことから、手土産に選ばれることもあります。いずれにしても、どの家庭でも使うもので、そのうえ好みが分かれにくいものを選ぶようにすることが大事です。引越しの手土産は1個当たりの単価が低いものの、数が多くなると金銭的な負担が大きくなります。したがって、まとめ買いすることで割引が受けられるところで購入するのが良い方法です。例えば、引越しギフトを中心に扱うネット通販などを利用すれば、挨拶回りの手土産にぴったりなギフトの種類も豊富です。そのため、安く買えるだけでなく好みに合ったものも選びやすくなります。ただし、ネット通販はお店により送料無料になる価格や発送までにかかる日数が異なるので注意しましょう。引越しの手土産には紅白の蝶結びの、のし紙を付けるのが一般的です。引越しの手土産にのしを付けるときは外のしにし、表書きは「御挨拶」としてその下に苗字を書きます。ちなみに、旧居でご近所に配る挨拶の品の表書きは「お礼」または「粗品」とします。

一戸建てや集合住宅に引越しする時の挨拶のポイント

引越しの挨拶をする範囲は、先の段落でも書いたとおり、引越し先の条件によって若干異なります。引越し先が一戸建てか、集合住宅かによって迷惑をかける範囲が異なるからです。もっとも迷惑をかけやすいのが生活音であるため、集合住宅であれば、壁、天井、床を挟んだ上下左右の4軒が基本的な挨拶の範囲になります。また、同じ建物の中に管理人さんや大家さんが住んでいる場合には、忘れずに挨拶をするようにしましょう。それに対して一戸建ての場合は、前後左右に加え、前後の家の両隣も挨拶の対象になるため、その分挨拶に行かなければならない家が増えます。もっとも、裏の家との間に大きな道があって、直接関わることがないような場合は必ずしも行く必要はありません。要するに、音やにおい、日当たりなど、いろいろな条件で迷惑をかける可能性がある家に対しては挨拶をしておいた方がよいということです。一戸建ての場合も集合住宅の場合も、挨拶をしに行く範囲が音などで迷惑をかけるかどうかが基準になっています。だから、特に小さな子どものいる家庭では引越しを機に騒音対策をしっかりと考えておくようにしましょう。 自治会に加入するかどうかはそれぞれの判断によりますが、引越し先によっては自治会の活動が活発な地域もあり、強制加入になっているケースもあります。ご近所に挨拶をしに行った時に自治会について質問をして、どこに挨拶をしに行けばよいのかを教えてもらえれば手間が省けます。

引越しの挨拶に困らないために

引越しをすると決めた時に、同時に引越しの挨拶の準備も始めるようにすれば、後で慌てずに済みます。遅かれ早かれ必要になる物ですから、引越しの挨拶状や挨拶回りで配る手土産は早いうちに準備しておきましょう。引越しが近づいて慌ただしくなってから始めると、他にすることが多いため面倒に感じられます。しかし、余裕のある早い時期に準備しておくことができれば、それほど面倒なことではないのです。引越し前と引越し後ではどこに挨拶をしに行けばよいのかをあらかじめ調べておいて、手土産は何個必要なのかを計算して用意しておくようにしましょう。その時、ピッタリの数を用意するのではなく、少し余分に見積もっておくことがポイントです。予想外のタイミングで挨拶が必要になる場合もあります。また、用意した手土産が引越しの荷物の中に紛れ込まないように注意することも必要です。他の荷物と同じダンボールの中に入れた後で、いざ挨拶に行こうとした時に見つけにくいという事態に陥る可能性があります。自分たちで運ぶ荷物と一緒に管理しておきましょう。

不在の時の対処法とは

引越し前も引越し後も、挨拶をしに訪ねていっても、その家の人と会えない可能性があります。もし日程に余裕がある場合は、日にちや時間帯を変えて再度訪ねてみましょう。何度か訪ねてはみたけれど会えなかった場合には、挨拶状を活用します。挨拶状を郵便受けに入れておくだけでも印象をかなり変えることができるのです。挨拶状に「何度かお伺いしましたが、お留守のようでしたので、お手紙で失礼いたします」とひとこと添えておけば、挨拶をしに訪ねて来たことも伝えられるので、一石二鳥です。引越しの時に挨拶をするかしないかだけで、ご近所の見る目が大きく変わります。簡単な挨拶をしておくだけで生活しやすくなるのですから、挨拶状を使ってでもきちんと挨拶回りはしておくようにしましょう。

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